2025.10.31

姉妹が紡ぐ、ご縁と想いが集まる場所 ―セレクトショップ「みかなこ」西本美佳さんインタビュー

こんにちは。サルーテ運用担当です。

今回は、名古屋市名東区にあるセレクトショップ「みかなこ」を営む西本美佳さんにお話を伺いました。姉妹の絆から生まれたお店には、作家さんの想いと、人と人とのご縁が溢れていました。

『私達、しりとりになってる⁉️』偶然から生まれた店名

―「みかなこ」という店名、すごく印象に残りますね。

西本さん:実は私、美佳(みか)で、妹が加奈子(かなこ)なんです。しりとりで繋がってるんですよ。

―素敵ですね!わざと付けられたんですか?

西本さん:それが違うんです。小さい時に父親が「みかなこ!」ってまとめて呼んだ時に、初めて「私達、しりとりになってる⁉️」って気づいたんです(笑)。両親はあえてしりとりにして名前を付けた訳ではないそうで。

生まれた時からもう繋がりのある名前だったんですよね。

―運命的ですね!

西本さん:お店の名前を考えた時に、それを思い出して。意図的じゃなかったからこそ、何か意味があるのかなって。

面白いのが、お店やってから父親に聞いた話なんですけど、父が「もし喫茶店をするなら『みかな』って名前でやろうと思ってた」って妄想してた時代があったらしくて(笑)。それも最近知ったんです。

チラシの裏に描いた夢が現実に

―お店を始めたきっかけを教えてください。

西本さん:妹と「こんなお店がいいねー」って、チラシの裏に間取りとか書いちゃって。ガールズトーク的に「目の前に自然があったらいいよね」とか、青写真的なものを2人で描いてた時代があったんです。

そして忘れたころに何気なく
不動産を見てみたら、ここの場所が見つかって。そしたら目の前に公園もあるし、思ってたような条件のお店だったので。

―運命的な出会いですね。

西本さん:2人でお店をやるんだったら、セレクトショップがいいねって話になって。それぞれが好きなアイテムを扱おうと。私がもともとお客さんとして大好きだった作家さんたちに「こういうお店やるんるはで、力貸してもらえますか?」って声をかけて。バッグだったり、帽子だったり、アクセサリーだったり、お洋服もそうですけど、各方面の作家さんから商品(作品)をお預かりしてます。
あとはインポート中心に洋服をセレクトしてます。

ブライダルから生まれた「あっぱれ本舗」

―美佳さんは「あっぱれ本舗」という活動もされているんですよね?

西本さん:そそうなんです。18歳から
舞台の仕事を始めて退団後、後にブライダルの現場でのお仕事とご縁があり、
何かブライダルの世界で新しいエンタメ演出ができないかと思い
それでウェディングを軸にエンターテイメントをする「あっぱれ本舗」が生まれました。

―「あっぱれ本舗」っていう名前、インパクトありますね。

西本さん:これがね、面白くて(笑)。友人と温泉で話してた時に、屋号の話しになり、私が「破裂音が好きだから、こういう音入らないかな」って言ったら、「あっぱれ本舗だと2箇所入るよ」って。
で、「あ、それだ!」って決めたんです(笑)。

作家さんの想いが込められた「個性強め」のアイテムたち

―お店を通して、どんな想いを届けたいと考えていますか?

西本さん:ブライダルの現場って、お祝いの現場は『おめでとう』の言葉が飛び交い
すごく華やかな空間なんです。
そこでみなさんが「元気になった」「楽しかった」って言ってくださるのが嬉しくて。
でも、それって特別な日で、非日常なんですよね。
特別な日だけでなく日常でも、みなさんが元気になるお手伝いができたらって。私たちが選んだお洋服とか小物を身に付けることで、気分が明るくなってくれたらいいなと思って。
ちょっと個性強めのお品が多いですが(笑)、明るめの個性豊かなものを揃えてるのかなと思います。

―作家さんのものを扱うことの魅力は?

西本さん:作家さん自身の想い(大好き)や技術が、作品にたくさん込められてるんですよね。
だから、身につけられた方も「元気になる」「楽しい」って言ってくださるのだなぁって思います。
あと、その先で生まれる会話もあって。「かわいいの付けてるね、それどうしたの?」って会話がきっかけでご縁が繋がったとか、知らない方同士が「それは、みかなこで買いました?」っていうので会話が始まって、意気投合したとかすごくよく聞くんです。
その度にやっぱり作家さんの作品が放つエネルギーって、すごいなって思います。

お客様同士が繋がる、不思議なご縁

―印象的なエピソードはありますか?

西本さん:お客様同士が、外で知り合って「今日、みかなこで繋がりました」って写真をラインで送ってくださる事かよくあるんです。ここから出て行った商品が仲間を呼び合うのか⁈
すごいご縁だなと思ってます。
あと、ふらっとご来店されたお客様のリュックの中に、私が一緒にお仕事してるパーカッショニストの写真が入ってたり(笑)。知り合いとご縁がある方が偶然ご来店された事もありました。

お店の中でも、お客様同士が話してると「え、ここも繋がってるの?」っていう事が多すぎて。

―すごいですね!

西本さん:いつか夢としては、作家さんたちが「みかなこで自分の作品を扱ってもらうのがステータス」って思ってもらえるような、遠方からでも『みかなこ』に行きたい!とたどり着いてもらえるお店になれたらって思ってます。

豊かさって、気づくかどうか

―「豊かさ」について、どう考えていますか?

西本さん:豊かって、気がつくかどうかが一番重要なことかなと思うんです。
自然があって、食べ物の恵みがあって、美味しいお水が飲めて、お家もあって。それってとても豊かじゃないですか。
でも、気がついてなければ豊かだと思えないんじゃないかな。
足りないと思ってる人は、ずっと足りないから。

―深いですね。

西本さん:あとは、もうやっぱり豊かとは…水谷豊かな(笑)。

―え!?(笑)

西本さん:私は水谷豊派ですね(笑)。

自分に嘘をつかない生き方

―最後に、西本さんにとって「自分らしく生きる」とはどんなことですか?

西本さん:自分に嘘をつかない。
これはすごく課題で、ずっと意識してることです。
特に40代過ぎたぐらいから気がついたのですが、私はいつの間にか人の軸を自分の思いと勘違いして過ごしてしまってた時期があったので。

―分かります。

西本さん:私は、
好き嫌いがあまりない分、
食べ物でも何でも人に合わせれる
「オッケー」が多すぎて、それが自分の望みだとちょっと麻痺してましたね。

だから、自分って何したい?とか、何がイヤ?常に確認。
自分への確認は丁寧にしないといけないって思ってます。

チャレンジしたいことは
まだ見てない場所、日本中、世界中にいっぱいあるじゃないですか。そこの文化とか、そこにある小物だったり洋服だったり、テキスタイルデザインだったり、建物もそうだけど、やっぱり色んな場所は巡りたい。
リアルに見たいっていうのはあります。
そういう意味では、経験は豊かにしたいですね。

編集後記

西本さんのお話を聞いていて、「みかなこ」は単なるセレクトショップではなく、人と人、想いと想いが繋がる場所なんだと感じました。
ブライダルという非日常の現場で培ってきた「人を元気にする」想いを、日常の中でも届けたい。その想いが、作家さんのエネルギー溢れる作品と、お客様同士の不思議なご縁を生んでいるんですね。
「自分に嘘をつかない」という西本さんの言葉も、とても印象的でした。
名古屋市名東区にお立ち寄りの際は、ぜひ「みかなこ」に足を運んでみてください。きっと、素敵な出会いが待っているはずです。

店舗情報

セレクトショップみかなこ

所在地

〒465-0068
愛知県名古屋市名東区牧の里1丁目1310

アクセス

目的地までの移動時間:

  • 車で約45分
  • 公共交通機関で約26分

お問い合わせ

電話番号: 090-4441-0722

営業時間

営業中
営業終了時間: 19:00


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最終更新日: 2025年10月31日