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2025.09.28

震災復興地での”いきいき美容教室”とは?高齢者の心を照らすメイクの力

今回のサルーテラジオでは、約1年ぶりに姿勢道の林さんが復帰し、嶋内さん、墨先生、浅川さんと一緒に、能登半島地震の被災地で行った「いきいき美容教室」について語りました。震災復興地での美容活動と、高齢者向けスキンケアの重要性について詳しくお伝えします。

能登半島地震被災地への訪問

林さんは最近、能登半島地震の被災地である輪島に「いきいき美容教室」を行いに行きました。現地での体験は、復興の現実を物語るものでした。

被災地の現状

車で現地に向かった林さんが目にしたのは、まだ生々しい震災の傷跡でした。

「お家に赤ペンキでペケ(×)マークがついていて、立ち入り禁止になっている」 「海沿いの道路沿いに仮設住宅があって、土地があるところに作るしかなかったんだろうなという状況」

この光景から、林さんは「まだまだ本当に復興が追いついていない」という現実を強く感じたそうです。

被災地でのコミュニティの課題

特に印象的だったのは、被災地のコミュニティの状況です。最も被害がひどかった地域では:

  • 知らない同士で住んでいる状況
  • お隣が誰かも分からない
  • 住民同士の付き合いがほとんどない
  • 年齢層も従来の高齢者中心から変化

このような状況の中で、美容教室が果たす役割は単なる美容指導を超えた、コミュニティづくりの側面もあることが分かります。

化粧療法の科学的根拠と効果

化粧療法とは

化粧療法は、スキンケアやメイクアップなど化粧行為を通してQOL(生活の質)の維持向上や健康寿命の延伸を目指す療法として、制度的に開発されました。

特徴:

  • エビデンス(科学的根拠)により、化粧することで気持ちを明るく前向きにする効果が証明されている
  • 自立支援:高齢者の残っている機能を引き出す手法
  • ご本人が主体的に行うことがメイン(サポートは専門家が行う)
  • 地域の元気な高齢者に対する社会とのつながりや心の健康予防
  • 介護予防としても活用可能

対象者の拡大

本来は65歳以上の高齢者が対象ですが、被災地では

  • 年齢に関係なく参加
  • 50代の方なども参加
  • 「自分たちが対象だと思っていない」という声もあり

これは継続することで解決できる課題で、実際に穴水での活動では、1回目は少なかったものの2回目には「あ、あれね」という認知が広がり、多くの方に参加していただけたそうです。

高齢者向けスキンケア商品の工夫

林さんがいきいき美容教室で使用しているのは「薬用リフトゲル」というオールインワン商品です。この商品には高齢者の方々が使いやすくなる様々な工夫が施されています。

ユニバーサルデザインの容器

様々な押し方に対応

  • 片手で押せる
  • 机の上に置いて手のひらでギュッと押す
  • グー(握りこぶし)でギュッと押す
  • 持って指の力で押す

将来への配慮: 体が不自由になったり、関節が痛くなったりしても、どんな方法でも使えるため、長期間にわたって使い続けることができます。

付属アイテムの配慮

専用の洗顔液も高齢者に優しい設計になっています:

  • 蓋が開けやすい
  • 片手で開けられる
  • 蓋が転がりにくい(転がっても止まる)

オールインワンゲルを選ぶ理由

高齢者がスキンケアをやめる理由

「クレンジングをするのがめんどくさい」という理由が最も多いため、簡単に「さっと」できることが重要なポイントになります。

リフトゲルの特徴

7つの機能が1つに:

  1. 化粧水
  2. 乳液
  3. 美容液
  4. マッサージクリーム
  5. クリーム
  6. パック
  7. 化粧下地

効果的な成分と使用感:

  • 肌が乾いて仕方ない方におすすめ
  • 濃密ゲルが角質層深くまで素早く浸透
  • 表面のベタつきがない
  • 乾燥による小じわケア

使用方法の簡単さ

基本の使い方: 顔全体に隅々まで馴染ませるだけ(内側から外側へ)

応用的な使い方:

  • そのままUVケアを重ねる
  • さらにしっかりケアしたい場合は、この後に美容液を追加

商品パッケージ内に詳しい使用方法が書かれており、特別な指導は不要です。

男性も対象:ジェンダーレスなスキンケア

男性の参加も推奨

いきいき美容教室では男性の参加も歓迎しています。多くの方が「化粧は女性のもの」と考えがちですが、実際には男性も参加しています。

姿勢道における位置づけ

姿勢道では、お化粧も髪を整えることも身だしなみの一部として男女問わず推奨されています。

運動効果も期待

腕を動かすことが筋肉トレーニングにもつながるため、男性・女性関係なく:

  • 朝起きたら顔を洗う
  • タオルで拭く
  • スキンケアをつける

この一連の行動をするだけでも大きな違いが生まれます。

商品の入手方法と季節商品

購入場所

  • ドラッグストアで購入可能
  • 一部取り扱いのない店舗もあるが、大部分の取り扱い店舗で購入できる

季節限定商品

夏場には「ひんやりゲル」という限定タイプが発売され、つけるとひんやりして気持ちよく、夏に使用する方が増えているそうです。

高齢者の皮膚トラブル対策

墨先生も指摘するように、高齢の方は乾燥による皮膚トラブルが起こりやすいため、このような保湿力の高いオールインワン商品は非常に有効です。

7つの機能が1つになっているため:

  • 使いやすい
  • 継続しやすい
  • 効果的な保湿ケアができる
  • 経済的

これらの利点が、高齢者の方々のスキンケア継続につながります。

美容を通じた復興支援と健康維持

林さんの能登半島地震被災地での活動は、美容の力が単なる外見を整えることを超えて、心の支援やコミュニティづくりに貢献できることを示しています。

被災地での美容教室の意義:

  • 気持ちを明るく前向きにする科学的効果
  • 住民同士の交流のきっかけ
  • 日常生活のリズム作り
  • 自立支援と介護予防

高齢者向けスキンケアの重要性:

  • 簡単で継続しやすい方法の提供
  • ユニバーサルデザインによる使いやすさ
  • 男女問わない身だしなみの推奨
  • 運動効果も含めた総合的な健康維持

被災地での活動を通じて、美容やスキンケアが持つ力の大きさが改めて認識されました。日常生活の中で簡単にできるスキンケアが、私たちの心と体の健康維持に大きく貢献することを、林さんの体験談が教えてくれています。