2025年の終わりにさしかかり、仕事納めや大掃除など、何かと慌ただしい12月。
年末年始は旅行に行く方も多いのではないでしょうか？

実は、旅行には心身への価値があり、最新の研究では、
環境を変えることが脳に刺激を与え、メンタルヘルスを劇的に改善することが分かってきました。

この記事では、旅行が心身にもたらすメリットや
今注目の「ヘルスツーリズム」についてご紹介します！

旅行がもたらす脳への効果とは？非日常が脳を活性化する理由

私たちは日常の中で、無意識に同じルートを歩き、同じような食事をし、同じような情報を処理しています。
この「マンネリ」は脳の活動を停滞させ、疲労を蓄積させる原因となります。

旅行へ行き、見知らぬ土地の景色を見たり、現地の言葉や文化に触れたりすることは、
脳にとって強烈な「非日常の刺激」となります。
新しい環境に適応しようとする際、脳内では「ドーパミン」などの快楽物質が分泌されるだけでなく、
神経細胞のネットワークが活性化されます。

これを「脳の可塑性」と呼び、記憶力の向上や創造性の発揮に大きく寄与します。
旅から帰った後に新しいアイデアが浮かびやすくなるのは、脳が柔軟になった証拠なのです。

旅行がリフレッシュにつながる3つのタイミング

旅行のメリットは、現地にいる間だけではありません。
実は「準備・当日・帰宅後」という3つのフェーズで異なるリフレッシュ効果を得られます。

タイミング①事前準備｜ワクワク感が幸福度を高める

「どこに行こうか」「何を食べようか」と計画を立てている段階で、私たちの幸福度は高まり始めます。
ある研究によれば、旅行の幸福感は「旅行中」よりも「計画を立てている8週間前」が最も高いというデータもあります。
未来の楽しい予定を想像することで、日々のストレスに対する耐性が強まるのです。

タイミング②旅行中｜五感が刺激されマインドフルネスな状態へ

旅先では、風の匂いや波の音、見たことのない色彩の料理など、五感がフル稼働します。
この「今、この瞬間」に集中している状態は、瞑想に近い「マインドフルネス」な状態を生み出します。
日頃の悩みや仕事のプレッシャーから物理的・精神的に距離を置くことで、脳は深い休息を得ることができます。

タイミング③旅行後｜心地よい余韻と自己成長の再確認

旅行から戻った後、撮影した写真を見返したり、旅の思い出を誰かに話したりすることで、リフレッシュ効果は持続します。
また、慣れない土地でトラブルを解決したり、無事に旅を終えたりした達成感は、
自己肯定感を高め、日常生活に戻るための活力を与えてくれます。

現代人が注目する「ヘルスツーリズム」とは？

近年、旅行の新しい形として「ヘルスツーリズム」が注目を集めています。
これは、旅行という楽しみの中に、温泉療法、森林浴、ヨガ、健康的な地産地消の食事などを組み込み、
心身の健康回復・増進を図るものです。

特に12月の寒さで強張った体には、温泉地でのヘルスツーリズムが最適ですね。
自律神経が整い、免疫力の向上も期待できますので、皆さんも是非温泉でゆったり過ごしてみてください。

旅行でのメンタルヘルスのポイントとは？

旅行をメンタルヘルスの向上につなげるためには、いくつかのアドバイスがあります。

①予定を詰め込みすぎない

「あれもこれも」と予定を詰め込むと、移動のストレスで逆に疲れてしまいます。
あえて「何もしない時間」を作ることが、真のリフレッシュの秘訣です。

②デジタルデトックス

旅先でもスマホばかり見ていては、脳は日常から切り離されません。
通知を切り、目の前の景色に集中する時間を持ちましょう。

③自然に触れる

山や海など、自然豊かな場所はストレスホルモンである「コルチゾール」を減少させることが証明されています。

まとめ｜旅行を楽しみながら心と体のリフレッシュをしよう

旅行は、私たちに「非日常」を与えてくれます。
脳を活性化させ、3つのタイミングで幸福度を高め、メンタルヘルスを整えてくれる旅は、
忙しい人にとって何よりの特効薬です。

1年頑張った自分へのご褒美として、あるいは新年を最高の状態でスタートさせるための準備として、
小さな旅を計画してみませんか？
遠くの海外である必要はありません。隣の県への日帰り旅でも、あなたの脳と心はきっと喜びを感じるはずです。