こんにちは。サルーテです。
「健康のために栄養バランスの良い食事を」と頭ではわかっていても、
「毎日忙しくて自炊できない」「何をどれだけ食べればいいのかわからない」と感じている方は多いでしょう。
栄養バランスの乱れは、慢性的な疲労、肌荒れ、さらには生活習慣病のリスクを高める原因となります。
特に現代は、カロリーは足りているのに栄養が不足している「新型栄養失調」に陥りやすい時代です。
この記事では、まず栄養バランスの良い食事の基本原則を分かりやすくご紹介します。
そして、多忙な現代人の食事がなぜ崩れがちなのかを分析し、
今日から誰でも簡単に実践できる劇的な改善ポイント3つをご紹介します。
シンプルな工夫で、健やかな体と心を取り戻しましょう!
栄養バランスの良い食事とは?その基本原則を理解する
栄養バランスの良い食事とは、特定の栄養素に偏ることなく、
体に必要な全ての栄養素を過不足なく摂れている状態を指します。
これは、エネルギー源、体の材料、体の調子を整える成分の全てが整っていることが重要です。
栄養バランスの基本|「主食・主菜・副菜」を揃える
最も簡単な栄養バランスのチェック方法は、毎食の献立に「主食・主菜・副菜」の3つが揃っているかを確認することです。
構成要素|役割|含まれる主な栄養素
主食 (ご飯、パン、麺類、芋類) |主なエネルギー源 炭水化物(糖質、食物繊維)
主菜 (肉、魚、卵、大豆製品) |体の材料 タンパク質、脂質、ビタミンB群
副菜 (野菜、きのこ、海藻類) |体の調子を整える ビタミン、ミネラル、食物繊維
この3つが揃うことで、一回の食事で必要な三大栄養素(炭水化物、タンパク質、脂質)と、
それらを効率よく利用するためのビタミン・ミネラルが自然と確保されます。
現代人の栄養バランスが崩れる主な要因

「主食・主菜・副菜」のバランスを崩してしまうのには、現代的な生活習慣が大きく影響しています。
①忙しさによる「主食・主菜」への極端な偏り
コンビニのパンやパスタ、丼物、肉料理の単品など、手軽さを優先すると、
どうしてもエネルギー源となる主食と主菜(タンパク質)中心の献立になりがちです。
これにより、ビタミン、ミネラル、食物繊維が圧倒的に不足し、
カロリーは高いのに栄養価は低い状態に陥りやすくなります。
特に食物繊維の不足は、腸内環境の悪化を招き、美肌にも悪影響を与えます。
②同じものを食べ続ける「偏り」のリスク
栄養バランスの乱れは、量の問題だけでなく、種類の問題でもあります。
「同じものを食べ続けてもいい?」という疑問に対し、答えは「No」です。
例えば、タンパク質を摂るにしても、肉ばかりでは脂質の摂りすぎに、野菜を摂るにしても、
特定の色の野菜ばかりでは特定のビタミン・ミネラルしか摂取できません。
特に現代人が不足しがちなカルシウムや鉄分、ビタミンDなどは、意識的に様々な食材から摂取することが不可欠です。
栄養バランスの良い食事にする簡単改善ポイント3選
複雑な栄養計算は不要です。
以下の3つのポイントを意識するだけで、あなたの献立は劇的に改善されます。
ポイント1|まず「副菜(野菜)」から意識して追加する
バランスが崩れていると感じたら、最も不足しがちな副菜から補いましょう。
主食と主菜はすでに揃っていることが多いからです。
■ 具体的な実践
外食時であれば、単品料理にミニサラダや和え物、海藻類が入った味噌汁をプラスします。
コンビニ利用時でも、パックのカット野菜やひじきの煮物、きのこの惣菜などを一品追加するだけで、
食物繊維とミネラルを補給できます。
ポイント2|「主菜」で動物性と植物性のタンパク質を組み合わせる
体を作るタンパク質は、質とバランスが大切です。
肉(動物性)ばかりでなく、植物性タンパク質を組み合わせる意識を持ちましょう。
具体的な実践: 鶏肉料理や魚料理に加えて豆腐や納豆を一品添える、
あるいは、ランチで肉を摂ったら夜は魚や大豆製品を選ぶなど、
「豆、魚、肉、卵、牛乳」をバランス良く摂る「まごわやさしい」の原則を意識すると良いでしょう。
ポイント3|献立に「色」と「旬」を取り入れる
献立に「色」と「旬」を取り入れると、自然と多様な栄養素が摂れます。
■ 色の意識
赤(トマト、パプリカ)、黄(かぼちゃ、卵)、緑(ほうれん草、ブロッコリー)など、
一食で5色以上の食材を使うことを目標にすると、ビタミンやミネラルの種類が増え、
抗酸化作用のあるファイトケミカルも同時に摂れます。
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■ 旬の意識
旬の食材は、ハウス栽培のものに比べて栄養価が最も高く、価格も安定しやすいため、効率よく栄養を摂ることができます。
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バランスの良い食事の献立例
| 献立の例 | 課題 | |
| 牛丼チェーン | 主食(ご飯)+主菜(肉)。副菜・野菜が極端に不足。 | 紅しょうがだけでなく、生野菜サラダまたはおひたしを必ず追加。汁物を味噌汁にする。 |
| パスタ | 主食(パスタ)+主菜(ソースの肉や魚)。副菜不足。 | ソースにきのこや玉ねぎをたっぷり入れる。食前にトマトやきゅうりのミニサラダをプラスする。 |
| 朝食(パン食) | 主食(パン)+主菜(目玉焼き)。副菜・乳製品不足。 | 目玉焼きにトマトやレタスを添え、牛乳やヨーグルト(タンパク質、カルシウム)を追加する。 |
まとめ|バランスの良い食事を意識して健やかな日々を送ろう

栄養バランスの良い食事とは、「主食・主菜・副菜」を揃え、体に必要な全ての栄養素を過不足なく摂ることが基本です。
複雑な計算をする必要はありません。
まずは、毎食「副菜(野菜)」を追加すること、そして動物性・植物性のタンパク質を意識して摂ることから始めましょう。
これらのシンプルな工夫を継続することで、食事があなたの体と心の土台となり、
健やかでエネルギッシュな日々を送ることに繋がります。