こんにちは。サルーテです。
冬になると、肌がカサカサしたり、粉を吹いたり、時にはかゆみを伴ったりと、乾燥による悩みが一気に増えます。
一年中スキンケアをしていても、冬の乾燥だけは止められないと感じている方も多いでしょう。
冬の乾燥は、気温、湿度、そして私たちの体のメカニズムが複合的に作用して、
肌の水分が奪われやすい環境を作り出しているからです。
この記事では、まず冬に肌が乾燥する理由や冬でもうるおい肌を保つための対策をご紹介します。
冬に肌が乾燥する根本的な理由とメカニズム

冬の乾燥は、主に以下の3つの要因が連動して起こります。
理由1|気温の低下による皮脂・汗の分泌量の減少
私たちの肌は、皮脂腺から出る皮脂と汗腺から出る汗が混ざり合ってできる皮脂膜で保護されています。
これは天然の保湿クリームのような役割を果たし、肌の水分蒸発を防いでいます。
気温が低くなると、皮脂腺や汗腺の働きが鈍くなり、皮脂や汗の分泌量が極端に減少します。
その結果、肌表面の皮脂膜が薄くなり、水分を閉じ込めるバリア機能が低下し、肌の乾燥が進行します。
理由2|湿度の低下による肌水分蒸発の加速
冬の空気は、一年の中で最も乾燥しています。
特に12月~2月にかけては、湿度が非常に低くなります。
外気の湿度が低くなると、肌の角質層から水分が空気中に奪われる現象が加速します。
肌の水分を保つ主要な成分である天然保湿因子(NMF)やセラミドが失われやすくなり、肌がパリパリに乾燥していきます。
理由3|室内外の激しい温度差が招くバリア機能の低下
冬は外気の乾燥に加え、暖房を使用する室内と屋外との激しい温度差があります。
この急激な温度変化に体が順応しようとすると、自律神経に負担をかけ、肌のターンオーバーを乱します。
ターンオーバーが乱れると、肌のバリア機能が正常に形成されず、乾燥や肌荒れを引き起こしやすくなります。
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12月の肌、こんなことを感じませんか?乾燥サインのチェック
本格的な乾燥シーズンを迎える12月頃、肌は以下のようなサインを出します。
これらはすべて、肌のバリア機能が低下し、水分が不足している証拠です。特に、お風呂上がりや寝ている間に、スネや背中などがチクチクとかゆくなったり、ファンデーションを塗ると、頬や口の周りの皮膚が白く粉を吹いたようになったり。
また、化粧水が浸透(※角質層まで)しにくく、肌の表面が硬くゴワゴワと感じることもあります。さらに、服を脱いだり、物に触れたりしたときに静電気が発生しやすくなるのも、空気が乾燥しているサインです。
冬でもうるおい肌を保つ!最強の乾燥対策

冬の乾燥は強力ですが、適切な対策で防ぐことは可能です。
重要なのは「補う」だけでなく「守る」ことです。
対策1|念入りな保湿と「セラミド」の補給
乾燥した肌のバリア機能を修復するためには、角質層の細胞間脂質を構成するセラミドを意識的に補給しましょう。
スキンケアでは、化粧水で水分を与えた後、セラミド配合の美容液やクリームを必ず使用します。
手のひらで包み込むように優しくハンドプレスして、成分を肌に閉じ込めます。
ボディケアにおいては、お風呂上がりの5分以内に、水分が蒸発しきる前にボディクリームを塗り、
特に皮脂腺の少ないスネや背中を念入りにケアしましょう。
対策2|洗顔・入浴時の「摩擦レス」と「温度」管理
熱いお湯や摩擦は、肌の天然の保湿成分を奪い去ります。
洗顔や入浴の際は、38℃以下のぬるめのお湯を使用します。
熱いお湯は皮脂を過剰に洗い流してしまうためです。
また、洗顔時は弾力のある泡をたっぷりと作り、指が肌に直接触れないように優しく洗う「摩擦レス洗顔」を徹底します。
タオルで拭く際も、ゴシゴシ擦らず、そっと押し当てるように水分を吸収させましょう。
対策3|肌の外側と内側からの水分補給
肌の外側と体の内側、両方から水分を補給することが大切です。
環境対策として、暖房を使用する際は、加湿器を併用し、室内の湿度を50〜60%に保ちましょう。
また、体の内側からは、喉の渇きを感じにくい冬でも、白湯や温かいお茶などでこまめに水分を補給します。
水分不足は血行不良による肌の栄養不足も招くため、意識的な水分補給が必要です。
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まとめ|冬の乾燥対策は「保湿」と「バリア機能の維持」がポイント
冬の乾燥は、気温低下による皮脂の減少と湿度低下による水分の蒸発という二重の攻撃によるものです。
この乾燥に打ち勝つには、セラミドを意識した保湿でバリア機能を強化し、
ぬるめのお湯や摩擦レス洗顔で肌の天然の保湿成分を守り抜く戦略が不可欠です。
今日からこれらの対策を徹底し、乾燥知らずのうるおい肌で、快適な冬を過ごしましょう。