こんにちは。サルーテです。
ダイエットや健康管理を考えるとき、誰もが意識する「体重」。
特に女性にとっては、「理想の体型」と「健康的な体型」の間で悩むことも多いでしょう。
しかし、テレビや雑誌で言われる「理想体重」は、必ずしも健康を保証するものではありません。
本当に大切なのなのは、病気のリスクが最も低くなる「標準体重」を知ることです。
この記事では、女性の標準体重の定義と簡単なBMIの測定方法、
そして「痩せすぎ」と「太りすぎ」がそれぞれにもたらす健康リスクについて、説明させていただきます。
科学的な指標を理解し、あなたにとって最適な健康的な体を目指しましょう。
女性の標準体重とは?

標準体重とは、最も病気にかかりにくいとされている、統計的に見て健康リスクが最も低くなる体重のことです。
美容目的の「理想体重」や「美容体重」とは異なり、
この標準体重は、世界共通の指標であるBMI(Body Mass Index)に基づいて算出されます。
標準体重を導くBMIの基準値
標準体重を算出するために用いられるのが、BMIの「22」という数値です。
BMIとは、肥満度を判定するために国際的に用いられている指標で、以下の計算式で求められます。
BMI=身長(m)×身長(m)÷体重(kg)
統計的に、BMIが22のときに、高血圧や脂質異常症、糖尿病といった生活習慣病にかかるリスクが最も低いことが分かっています。
このBMI 22を達成する体重が、あなたの身長における「標準体重」となります。
標準体重(BMI 22)の計算方法
あなたの身長から、健康リスクが最も低い標準体重を計算してみましょう。
標準体重(kg)=22×身長(m)×身長(m)
(例:身長160cmの方の場合)
標準体重=22×(1.60m×1.60m)=56.32kg
この56.32kgが、身長160cmの方にとって最も健康的に生活できる体重の目安となります。
【BMIの測定方法】やせ・肥満の判断基準

自分のBMIを計算したら、次に厚生労働省や日本肥満学会が定める基準と比較し、
自分の体型がどのカテゴリに属するかをチェックしましょう。
1度肥満 :30.0 以上 肥満
2度肥満 :35.0 以上 高度肥満
普通体重 :18.5 以上 25.0 未満 健康的な範囲
標準体重 :22.0 最も理想的な値
低体重 :18.5 未満 痩せ
普通体重(18.5〜25.0未満)の範囲内であれば、基本的に健康的な体重の範囲内と言えます。
BMIが25.0を超えると、生活習慣病のリスクが徐々に高まると判断されます。
「痩せすぎ」と「太り過ぎ」それぞれの健康リスク
標準体重から外れた場合、女性の体には様々な健康リスクが生じます。
特に女性は、無理なダイエットによる「痩せすぎ」のリスクにも注意が必要です。
「痩せすぎ」(BMI 18.5未満)のリスク
美容目的で過度に体重を落とそうとする女性に多く見られますが、痩せすぎは決して健康的ではありません。
痩せすぎると、下記のような可能性が出てきます。
■ ホルモンバランスの乱れ
体脂肪が極端に少なくなると、女性ホルモンのエストロゲンの分泌が乱れ、無月経や生理不順を引き起こします。
これにより、将来的な不妊や骨粗しょう症のリスクが高まります。
■免疫力の低下
栄養不足により免疫細胞が正常に働かず、風邪や感染症にかかりやすくなります。
■貧血・冷え性
鉄分などの栄養素が不足しやすく、貧血や、血行不良による慢性の冷え性を引き起こします。
「太り過ぎ」(BMI 25.0以上)のリスク
BMIが25.0を超えると、様々な生活習慣病のリスクが高まります。
■ 生活習慣病のリスク
内臓脂肪の蓄積により、高血圧、脂質異常症、糖尿病などのリスクが著しく増加します。
これらの病気は、動脈硬化を進行させ、最終的に心筋梗塞や脳卒中といった重篤な病気を引き起こす可能性があります。
■ 関節への負担
体重が重くなることで、膝や腰などの関節に過度な負担がかかり、変形性膝関節症などの痛みを伴う疾患の原因となります。
■ 睡眠時無呼吸症候群
首周りの脂肪が増えることで気道が狭くなり、睡眠時無呼吸症候群を発症しやすくなります。
まとめ
女性の「標準体重」とは、「BMI 22」という、統計的に最も病気のリスクが低い状態を示す指標です。
自分の標準体重を知り、BMI 18.5〜25.0未満の「普通体重」の範囲内に収めることを目標にしましょう。
見た目だけでなく、科学的な指標である標準体重を意識することで、生涯にわたって健康で充実した生活を送りましょう。