はじめに
こんにちは。サルーテです。
飲み会やホームパーティー、久しぶりの外食…ついつい羽目を外して「あー、食べ過ぎた!」と後悔すること、誰にでもありますよね。翌朝、鏡を見てむくんだ顔にため息をついたり、胃の重さに一日中憂鬱になったり。
しかし、その罪悪感こそが、実はさらなる食べ過ぎを招く悪循環の始まりかもしれません。
大切なのは、過剰に我慢したり、食事を抜いたりすることではなく、体のメカニズムを理解し、正しい方法で「リセット」することです。
この記事では、食べ過ぎた翌日の体の状態を知り、体の負担を最小限に抑えるためのおすすめの食事と、心掛けるべき行動をご紹介します。
カロリーを気にするだけでなく、栄養素を意識したリセット術を実践し、健やかなリズムを取り戻しましょう。
1. 食べ過ぎた次の日の体調

大量の食べ物やアルコールが体に入ってきた翌日、私たちの体は普段とは異なる状態にあります。
体内では何が起こっているか?
・血糖値の急上昇と脂肪蓄積の準備
糖質や脂質を含む大量の食事が胃腸に運ばれると、血糖値が急激に上昇します。
この血糖値を下げるために、膵臓からインスリンが大量に分泌されます。
インスリンは、エネルギーとして使いきれなかった糖を体脂肪として細胞に貯め込む働きがあります。
食べ過ぎてから約48時間以内は、体が脂肪を蓄積しやすい「ゴールデンタイム」に入っていると言えます。
・胃腸の疲労
普段よりも消化・吸収に多くのエネルギーを使うため、胃腸はクタクタに疲弊しています。
消化器官がフル稼働しているため、胃もたれや便秘、下痢などの不調を感じやすくなります。
・水分の滞留
塩分を多く摂りすぎると、体は塩分濃度を薄めようとして水分を溜め込みます。
これが、顔や手足のむくみの原因です。
また、アルコールには利尿作用がありますが、同時に脱水を引き起こし、かえって体が水分を溜め込みやすい状態になることもあります。
結論として、翌日は「胃腸を休ませる」「糖質の過剰摂取を防ぐ」「余分な水分と塩分を排出する」という3つの目標を持って行動することが重要です。
2. 食べ過ぎた次の日におすすめの食事

翌日の食事は、「食べない」のではなく、「何を食べるか」が重要です。
カロリーを抑えつつ、排出を促す栄養素を意識的に摂りましょう。
①朝食〜消化の良い水分でスタート〜
朝はまだ胃腸が休めていない状態です。
無理に固形物を摂らず、水分補給と軽い栄養補給に留めます。
・白湯や常温の水
胃腸を刺激せずに温め、消化を助けます。
・スムージー(野菜・フルーツ控えめ)
葉物野菜(ほうれん草など)と水、少量の果物で作ったスムージーは、消化負担をかけずにビタミンと食物繊維を補給できます。
・具なしの味噌汁・スープ
塩分は控えめに。
温かい汁物は、内臓を温めて代謝を上げ、海藻類やきのこ類などのカリウムを補給して塩分排出を促します。
②昼食〜低脂質・高タンパク質を意識〜
昼食から固形物を摂る場合は、胃腸に優しく、代謝を落とさないメニューを選びます。
・鶏むね肉やささみ(脂質オフ)
消化しやすい高タンパク質で、筋肉量を維持し、代謝の低下を防ぎます。
・魚(白身魚・タラなど)
低脂質な白身魚は、胃腸に負担をかけずにタンパク質を補給できます。
・お蕎麦
麺類を摂る場合は、血糖値の上昇が比較的緩やかな蕎麦を選び、汁は飲まないようにしましょう。
③夕食〜デトックスメニューでリセット完了〜
夕食は、翌日のリセットに向けて、デトックスを最大限に意識します。
・海藻類(わかめ、めかぶなど)
豊富に含まれる水溶性食物繊維が、腸内の老廃物や余分な脂肪を吸着して排出を促します。
・きのこ類・野菜
不溶性食物繊維とカリウムが豊富で、便通を整え、むくみを解消します。
・豆腐・納豆
消化が良く、質の良い植物性タンパク質を補給できます。
3. 食べ過ぎた次の日に心掛けたいこと

食事管理と合わせて、次の行動を心掛けることで、リセット効果をさらに高めることができます。
■ カリウムとマグネシウムを意識的に摂る
カリウムは体内の塩分排出を促します。
積極的に摂ることで、むくみ解消に直結します。
EX:アボカド、バナナ、海藻類、芋類、ほうれん草など。
マグネシウムは、便通を整える作用があり、食物繊維とセットで摂ることでデトックス効果がアップします。
EX:納豆、豆腐、わかめ、ナッツ類など。
■ 適度な運動を取り入れる
過度な運動は疲弊した体には逆効果です。
軽めのウォーキングやストレッチなど、血流を促す程度の運動に留めます。
また、少しぬるめのお湯にゆっくりと浸かり、体を温めて代謝を上げ、汗をかくことで、
溜め込んだ水分や老廃物の排出を促します。
むくみがひどい場合は、入浴中や入浴後に、足首やふくらはぎ、鎖骨周辺を優しくマッサージし、
リンパの流れを改善しましょう。
■ 睡眠を優先する
消化活動にはエネルギーが必要です。
質の良い睡眠をとることで、疲弊した胃腸や肝臓をしっかり休ませることができます。
睡眠中には成長ホルモンが分泌され、これが代謝を促進します。
しっかりと眠ることは、脂肪蓄積のゴールデンタイムを乗り切るための最良の防御策です。
■ 食べ過ぎた次の日は、食事を変えてリセットを!
食べ過ぎた翌日に最もしてはいけないのが、「絶食」です。
絶食すると、一時的に体重は減るかもしれませんが、体が飢餓状態と認識し、次の食事で栄養をより吸収しやすく、脂肪を溜め込みやすい状態になってしまいます。
また、必要なタンパク質まで不足し、代謝の土台である筋肉が落ちてしまうリスクもあります。
まとめ
食べ過ぎてしまった際は、罪悪感は捨てて、冷静にリセットの行動に移しましょう。
食べ過ぎた翌日は、胃腸を休ませるとともに、カリウムや食物繊維を意識的に摂取し、溜め込んだ水分と塩分を排出することが重要です。
朝食は水分からスタート。
昼食は低脂質なタンパク質で代謝を維持。
夕食は海藻やきのこでデトックス。
このリセット術を実践することで、体への負担を最小限に抑え、健やかなリズムをすぐに取り戻すことができます。
無理のない範囲で、今日から正しいリセット習慣を始めてみませんか?