2025.08.23
「治すだけじゃ終わらない」医療の未来がここにある!在宅医療の最前線に迫る
一宮市で地域医療の最前線を走る医療法人翔樹会井上内科クリニック。院長の井上先生にお話を伺い、「その人らしく最後まで」という理念のもと展開される在宅医療の現状と未来についてご紹介します。
サルーテラジオ第19回目のゲスト
今回は、サルーテラジオで、市民の健康向上に活躍される井上内科クリニックの井上院長をお迎えしました。井上内科クリニックは、在宅医療を含む幅広い医療に関わるクリニックとして、24時間テレビとのタイアップイベントなど市民に寄り添った企画運営も行い、これからの医療に積極的に取り組んでいます。

在宅医療の核心 – 「病院の先にある生活に寄り添う」
在宅医療が支える患者さん
井上内科クリニックは在宅医療を中心とした診療を行っています。在宅医療では非常に幅広い疾患の患者さんを診ることになり、「家での医療を必要とする全ての方」に対して医療を提供しています。
対象となる患者さんの例:
- 脳梗塞後で通院が困難だが定期的な診察と薬が必要な方
- がん患者さん
- 心不全の患者さん
- パーキンソン病などの神経難病の方
これらの疾患は治癒が難しいものも多いですが、それでも自宅での生活を続けるため、最後の最後まで医療を提供していくのが在宅医療の使命です。

クリニックの特徴と体制
医療体制:
- 2025年1月現在:医師4名(4月から6名に増員予定)
- 入院設備:19床
- 24時間365日対応体制
専門性:
- 循環器内科(井上院長)
- 消化器内科
- 糖尿病専門
- 脳神経内科(4月から)
関連施設:
- 有料老人ホーム:4施設
- ショートステイなどの介護施設:4施設

在宅医療の現状と進歩
心不全在宅医療の充実
心不全の在宅医療については、保険制度の改正により大幅に改善されました:
2024年6月からの変更点:
- 強心薬やドブタミンの持続点滴ポンプの費用が保険適用に
- 呼吸困難に対する麻薬使用時のポンプ料金も保険適用に
これにより、以前は無償で提供していた機械レンタルが保険で賄えるようになり、より質の高い在宅医療を提供できるようになりました。

在宅医療の限界
一方で、在宅では対応困難なケースもあります:
病院への搬送が必要な場合:
- クリニカルシナリオ1(血圧が急激に上昇するタイプの心不全)
- 機械によるマスク治療が必要な急性期
こうした場合は適切なタイミングでの病院搬送を判断することも、在宅医療医の重要な役割です。
在宅医療を受けるまでの流れ
申し込みから開始まで
- 窓口への連絡:在宅業務専門スタッフが詳細を説明
- 訪問診療契約:初回から訪問診療を開始
- 定期訪問:基本的に月2回の定期診察
- 24時間対応:急変時は専用電話で対応

診療方針
井上院長が特に心がけているのは「病院の先にある生活に寄り添う」こと。病院では治すことが使命ですが、病院から出た後の1ヶ月、2ヶ月、半年、それ以上続く患者さんとその家族の人生に徹底的に寄り添うことを大切にしています。
多職種連携の重要性
在宅医療では、医師だけでなく多くの専門職との連携が不可欠です。
連携する職種:
- ケアマネージャー
- 訪問看護師
- ヘルパー
医師の方から積極的に情報共有を行い、チーム医療として患者さんを支えています。

地域医療連携への取り組み
井上院長は、予防医療から終末期医療まで、シームレスな医療連携の必要性を強調しています。患者さんが医療機関を垣根なく移動できるようになることで、地域全体で患者さんの生活を守ることにつながると考えています。
創業から約30年の歴史
井上内科クリニックは1996年に井上院長のお父様が開設され、今年で約30周年を迎えます。長年にわたって地域医療に貢献し続け、「その人らしく最後まで」という理念を実現するため、医師を複数配置し、24時間365日患者さんに寄り添える体制を整えています。

これからの医療への想い
「治すだけでは終わらない」医療。それは治療後、そして人生の最後まで、その人らしい生活を支え続ける医療です。井上内科クリニックが目指すのは、単なる疾患の治療ではなく、患者さんの人生そのものに寄り添う医療の実現です。
在宅医療についてのご相談は、井上内科クリニックまでお気軽にお問い合わせください。専門スタッフが丁寧にご説明いたします。