こんにちは、サルーテ編集部です。
最近鼻がむずむず、くしゃみも出てきて、あ〜・・・今年もきたか・・・秋の花粉。
九月は、ブタクサやヨモギなど雑草由来の花粉が動き出す地域が多く、鼻だけでなく、目もとや肌の不快感が前面に出やすい季節です。今日は、生活のどこを見直すと楽になるのか、そして薬局で何を相談できるのかを、ご紹介します。

1. 「秋花粉」はどこから来る?——九月の外気と室内環境
秋の主役は、ブタクサ・ヨモギ・カナムグラなど、背丈の低い雑草たち。春のスギ・ヒノキと違い、飛ぶ高さや量は比較的局所的ですが、通勤路の植え込みや河川敷、空き地のそばを歩くだけでも、目や鼻、肌に“チクチク感”を覚えることがあります。
さらに九月は、外は残暑/室内は冷房や乾燥という組み合わせになりがちで、花粉が付着した肌が乾き、こすれに弱くなる条件が重なります。車や職場の窓際では、ガラス越しでも届きやすい種類の紫外線(UVA)が入るため、夕方にかけてまぶたや頬の“くすみ見え”が気になりやすいのもこの季節の特徴です。つまり、花粉(付く)+乾燥(弱る)+光(積み重なる)、この三つがじわじわ効いてくる——それが九月の肌。

2. 症状の出方——「目・鼻・肌」は一本の線でつながっている
秋花粉の不快感は、鼻の三症状(くしゃみ・鼻水・鼻づまり)だけではありません。目のかゆみや充血、涙目はとても一般的で、そこに“こすり”が重なると、まぶたの皮膚に赤みや乾燥、粉っぽさが出やすくなります。鼻のかみすぎで鼻周りが荒れるのも、季節の“あるある”。肌はバリアがゆらぐとしみる・ピリつくといった刺激感を覚えやすく、普段なら気にならない化粧品でもムズムズすることがあります。ポイントは、症状が別々に起きているのではなく、互いに影響し合っていると捉えること。目をこすると涙が増え、鼻をかめば肌がこすれ、乾燥するとまたかゆくなる——この連鎖を、生活側から断ち切っていきます。

3. まずは生活の“摩擦ポイント”を減らす——場面別の見直し
通勤・外歩き
歩くルートを一本だけ変えるだけでも、体感が変わることがあります。刈り取り前の空き地や河川敷、草地の脇を避けるルートが選べるなら、それが第一歩。マスクは顔にフィットするサイズを選ぶと、鼻・口から入る花粉を減らしやすく、口呼吸を避けやすくなります。メガネは目に入る花粉を減らす味方。コンタクト派でも、九月は“メガネデー”を増やすと目のかゆみが軽く済むことがあります。帽子のつばは短くてもOK。髪や額に付く花粉が少しでも減ると、帰宅後の肌が楽です。

職場・車内
日中にデスクで長く過ごす日も、外回りで移動が多い日も、午前中のマスクやメガネ、髪や襟のこすれで、朝のケアは少しずつよれたりそれによって乾燥し肌があれる原因になりがちです。昼食後などに化粧水や美容液で保湿をしてその上お化粧直しをして乾燥を防いでいきましょう。
車移動が続く日は頬やこめかみ、手の甲に一塗り追加。空調の風が直接当たる環境なら、吹き出し口や風向きを少し外す——この小さな調整だけでも、乾きと摩擦の積み重ねを減らせます。
帰宅後
玄関で軽く上着の花粉を払ってから室内へ。顔はぬるま湯でさっと洗い流し、タオルで押さえるように拭くのが基本。強い摩擦は赤みの長引きにつながります。メイクをしている日は、低刺激のクレンジングでやさしく落とし、洗顔は短時間で。すぐに保湿まで済ませると、夜のかゆみの“じわじわ”が静まります。洗濯物は花粉が多い時間帯の外干しを避けるか、取り込み前に大きくはたいてから。寝具カバーはこまめに交換しましょう。

4. スキンケアは“こすらない・面で守る・量で勝つ”
洗顔は朝晩の一日二回を目安に、泡を肌の上で転がす程度に短く終えるのが無難です。テカりが気になっても、回数を増やすほど良いわけではありません。うるおいの元まで落ちすぎると、逆に敏感さが目立ちやすくなります。保湿は、化粧水で通り道を作り、乳液やクリームで“面”としてふたをするイメージに。荒れやすい鼻や頬骨、まぶたのキワは、少量をていねいにのばすだけでも違います。
日中のUVケアは、SPF・PA表示のあるアイテムを、顔全体に“パール粒二個分”を目安にムラなく。外での時間が続く日は、数時間おきに薄く塗り足すのが現実的です。
メイクの上からは、スティックやスプレー、パウダーなど、使いやすい形で“足す”。スプレーは肌から近めの距離でしっかり、フェイスラインは指でなじませるとムラになりにくく、スティックは同じ場所を数回なぞると必要量に近づきます。
5. 「目・鼻・肌」の三方向をやさしく同時に整える
目がかゆいときは、こする前に冷やした人工涙液でさっと流す、あるいはメガネに切り替えて“入れない”ほうを優先すると、まぶたの赤みが落ち着きやすくなります。鼻は、やわらかいティッシュを使い、こすらず押さえるようにかむと、鼻周りの肌あれを招きにくくなります。鼻腔が乾燥してつらいときは、短時間の加湿や入浴後の蒸気で潤いを戻す工夫も。肌は、帰宅後すぐの“落として・押さえて・保湿する”までをひとセットに。摩擦の回数を減らすだけで、かゆみのループが断ち切れます。

6. 薬局で相談できること——上手な“足し算”と“引き算”
調剤薬局・ドラッグストアでは、症状の出方を伝えると選択肢が整理されます。たとえば、目のかゆみが強いときは、アレルギー用の目薬を検討することがあります。
鼻の不快感には、眠気の少ないタイプの飲み薬や、鼻にスプレーするタイプ(継続で実感しやすいもの)が候補になります。仕事や運転の予定、他の薬との飲み合わせ、眠気の出やすさは、薬剤師に遠慮なく相談してください。肌の保護には、白色ワセリンなどの保護剤を少量、こすれやすい部位に薄くのばすやり方がよく使われます。
大切なのは、“足す”ばかりではなく“引く”視点も持つこと。つまり、こすらない・洗いすぎない・香りや刺激の強いコスメを一時的に減らす。つらい時期は、ベースをシンプルに保つほど回復しやすく、薬の効きも見えやすくなります。

7. 受診の目安——「いつもと違う」は迷わず専門家へ
市販の対処で小康状態が続けばよいのですが、強い痛み、視界のかすみ、まぶしさが急に増す、黄色や緑の目やにが続くなど、いつもと違うサインがある場合は眼科へ。鼻や肌も、発熱を伴う、症状が長引く、ジュクジュクして広がるといった様子があれば、医療機関で評価を受けるのがおすすめです。自己判断で長く我慢するより、早めの相談が、結果的に最短ルートになることが多いと感じます。

8. 九月の「一日の流れ」
朝は、ぬるま湯で顔をやさしくすすぎ、短い洗顔でスタート。化粧水で潤いの道を作り、乳液かジェルで全体を整えます。
メイク前に、日やけ止めをムラなく。出勤ルートは草地の脇を避け、会社では風向きを少しだけずらす。昼食後、窓際で過ごす日は化粧水や乳液などで整えてから化粧直しをする。帰宅したら、玄関で上着を払ってから室内へ。顔はぬるま湯→タオルで押さえる→保湿の順で。夜は、メイクをやさしく落として短い洗顔、化粧水の後に面で守る保湿で締めます。寝具カバーはこまめに交換し、明日のマスクやメガネを玄関に用意しておく——これだけで翌朝の準備が半分終わっています。
9. まとめ——「入れない・こすらない・面で守る」を九月仕様に
秋花粉の季節は、入れない(ルートの工夫・メガネ・マスク)、こすらない(押さえる拭き方・短い洗顔)面で守る(保湿と日中の塗り直し)の三点で十分に戦えます。薬局では、症状の強いところから順に相談し、生活の“引き算”と“足し算”を一緒に組み立てていきましょう。完璧を目指さず、できる日だけ、できる分だけ。九月の肌は、そのくらいのペースがちょうどいいと感じます。