生活・ライフスタイル 身体 · Physical サルーテ編集部

「よっこいしょ」が口癖になったら見直したい、冬から春への体づくり【サルーテラジオ】

サルーテラジオは、一宮市で健康増進に活躍する方を紹介するラジオ番組。パーソナリティは、サルーテ代表の嶋内が務めている。

今回は運動やトレーニングを担当する今村さんが登場し、「冬の体から春に向けた体へ」をテーマにトークが繰り広げられた。2月はまだ季節としては冬でありながら、気持ちは少しずつ春に向かい始める時期。この体と気持ちのズレが、疲れや不調、怪我につながりやすいという。3月・4月に卒業式や入学式で久しぶりに服を着たら「きつくなっていた」と感じる人が増え、そうした方が加圧スタジオTHへの体験に訪れるケースも増えているとのことだった。

冬の体に起きていること

寒さを感じると、人間の体は自然と血管を収縮させ、筋肉を緊張させて体温を逃さないように働くという。研究データによると、冬は夏に比べて指先などの毛細血管の量が20%ほど低下するとされ、血流が低下すると筋肉に酸素や栄養が届きにくくなり、筋肉が硬くなりやすいという。この状態が続くことで、肩や腰の重さ、疲労感につながりやすいとのことだった。

厚生労働省の調査によると、冬は1日の歩数が他の季節に比べて1500〜2000歩ほど少なくなる傾向があるという。また令和5年の調査では、20歳以上の1日の平均歩数は男性が6,628歩、女性が5,659歩という結果が出ており、直近10年間で男女ともに歩数が減少傾向にあることも紹介された。

動かない時間が増えると、体は筋肉や関節を「使われないもの」と判断し、機能をどんどん落としていくという。これは体が環境に適応している状態であり、春になっていきなり活発に動こうとすると、怪我のリスクが高まるとのことだった。そのため、2月のうちから少しずつ体を慣らしていく準備期間として過ごすことがすすめられていた。

体が発する小さなSOSサイン

体は不調が突然起きるわけではなく、徐々に小さなサインを出しているという。立ち上がるときに一呼吸置く、「よっこいしょ」と声が出る、階段で無意識に手すりを探してしまう、歩幅がだんだん小さくなる、といった変化は、筋力やバランス感覚が低下しているサインだそうだ。

国立長寿医療研究センターの研究では、片足立ちが10秒未満しかできない人は、20秒以上立てる人と比べて転倒リスクが2〜3倍高いという報告があるという。片足立ちは歯磨き中など日常のすきま時間でも手軽にチェックできる方法として紹介されていた。

また、筋肉量は30代以降、何もしなければ年間0.5〜1%ずつ低下していくとされ、特に太ももやお尻など体幹の筋肉は、姿勢や歩行を支えるうえで重要な役割を持つという。つまずきやすさやふらつきは、こうした筋肉が衰えてきているサインとして受け止め、日々の中で改善していくことが大切だとのことだった。

無理なく始める、体を戻すための工夫

弱っている部分にいきなり大きな負荷をかけると、怪我や関節のこわばりの原因になるという。そのため、少しずつ日常的に負荷を増やしていくことが、体を継続的に健康な状態へ戻すうえで重要とのことだった。

日常生活の中でできる工夫として、椅子から立ち上がるときに反動を使わず、ゆっくり丁寧に立つことで太ももの筋肉を使えるという話も紹介された。反動をつけて立つと、つい「よっこいしょ」と声が出てしまうとのことだった。

ある研究では、下半身の軽い運動を続けることで転倒リスクが35%減少したというデータもあるという。立った状態でその場足踏みを30秒ほど行う運動も、歩行に必要な神経回路を刺激し、つまずきにくい体づくりにつながるとのことだった。歯磨き中に片足立ちや足踏みを取り入れるなど、日常生活の中に少しずつ運動を組み込む方法がすすめられていた。

週に2〜3回程度の運動を続けた場合でも、歩行速度や安定性が改善したという報告があるといい、大切なのは一度に頑張りすぎず、毎日少しずつ続けていくことだと語られていた。

継続のコツと若い世代へのアドバイス

今回のメニューは、体が動かしにくい方や、番組を聴くことが多い時間帯の層を想定して組まれているとのことだった。一方、もっと体を動かせる若い世代には、太ももやお尻といった大きな筋肉を鍛えられるスクワットがすすめられていた。

継続のコツとして、YouTubeでスクワット動画を検索し、おすすめに出てくる動画を日替わりで見ながら体を動かす方法も紹介された。卓球選手の下半身トレーニングなど、思わず追い込まれてしまうような動画もあるそうで、興味を持ちながら楽しく続けることの大切さが語られていた。

まとめ

冬の間に硬くなった体は、春になっていきなり動かそうとすると怪我につながりやすいという。歩数の減少や「よっこいしょ」と声が出る、階段で手すりを探すといった小さなサインに気づいたら、無理のない範囲で日常生活の中に少しずつ運動を取り入れていくことが、春を軽やかな体で迎えるための第一歩になりそうだ。

それでは今週も皆様が健康であることを祈って、また来週もよろしくお願いいたします。

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